高原医師メッセージ

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専攻医メッセージ

高原医師メッセージ

所属:慶應義塾大学病院
卒業年度:2016年
出身大学:慶應義塾大学

脳という未知との遭遇

脳というのは本当に面白い臓器です。人が何かを感じ、考え、伝えたり行動したりします。その一つ一つが脳で起こっている出来事であり、身近であるもののはずであるのに、ほとんどが謎に包まれた臓器でもあります。現在そのごく一部のわかっていることだけでも複雑極まりません。それだけに、学生時代は敬遠したくなることもしばしば。ただ、その魅力に惹かれてこの分野を選び、突き進んでいくと、それは日々未知との遭遇であり、まるで冒険のようにさえ思えるものです。

患者さんを診るということ

医師は、様々な形がありますが、患者さんを診ます。
私の父は村で1人の医師として働いていました。そこで目にしていたのはいわゆるプライマリケアです。そのイメージが強かった私は、患者さんを寄り添った形で診たかった。そんな私が選んだのが脳神経外科という道でした。詳しい理由は次に述べますが、今も患者さんと話している時が、一番自分が「医師」であることを感じる瞬間です。

脳神経外科というアプローチ〜医師であり、脳科学者であり、技術を身に付けたprofessionalである〜

医師の様々なアプローチ

患者さんを診るにあたり、様々なアプローチがあります。その道を選択する時、私にとっては、脳や神経にはもともと興味がありましたので、脳神経外科は自然に思い浮かんだ選択肢ではありました。脳という、人を人たらしめ、時に命にも直結する臓器を見ることで、より患者さんの生に間近で接することが出来ると考えたこともありました。外科を選んだのは自分の腕を磨き、自分の手で治す、というところに強く惹かれたからです。医師として患者さんを診ながら、脳を専門とし、自分の技術を磨きつつそれを探究していくことは魅力的でした。
いざ脳神経外科に入ってみると、患者さんを診るという点では、患者さんの全身を診なくてはなりません。脳で問題がある方は他の臓器にも影響があることが多いからです。脳外科医である前に、ひとりの医師として。他の臓器の問題であっても、目の前の患者さんの訴えに耳を傾け、最低限でも問題解決に役立てるようにと思って過ごしています。
脳外科医として現在3年を過ごしましたが、出来るようになったことも数多くありますが、まだまだできないことばかり。脳外科は手技が豊富であり、手術も複雑かつ多様です。今後もずっとこの分野を探求し、自分の成長を感じられる瞬間があるだろうと思えることは、幸せなことだと思っています。

高めあえる仲間

ここには仲間がいます。関連病院で2年間、全身管理を含めた基本的な技術や知識を身につけた後に大学病院に戻ってきてみると、同じように経験し、同じように脳が好きな仲間がいました。それがとても嬉しかったです。自分とは違う経験もしてきていたり、自分の知らない分野に詳しかったりなど、仲間から学ぶことは大きいです。また、脳外科の特徴かもしれませんが、一つ一つの症例によって手術の方法が全く異なってくるため、術前の検討事項も多く、そのような議論をすることも楽しいひと時です。
脳外科は本当に楽しいところです。脳に興味があるならば、入って間違いないと私は考えています。脳に興味があるなら、是非とも私たちの仲間に加わって欲しいと思っています。

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