初代教授となられた工藤達之教授(1962.10-1977.3)が、京都大学荒木千里教授に脳神経外科学の指導を受けられことに始まり、頭部外傷、脳腫瘍、三叉神経痛などの手術が増えていきました。Willis動脈輪閉塞症の研究などで、高い評価を受けました。
慶應義塾大学医学部脳神経外科では、脳・脊髄・神経の病気に悩む患者さんのため、最新の知識と高度な技術を統合して治療に当たります。
時代を先導する最先端医療に取り組みます
これまで、最も治療困難な頭蓋底疾患の分野で、世界をリードしてきた実績に基づき、すべての脳神経外科分野において、質の高い医療を提供します。とくに難治性疾患治療のため、神経内視鏡手術、血管内手術など、有効かつ安全な低侵襲手術を積極的に行っています。
新たな治療法の開発研究を推進します
治療困難な疾患の克服を目指して、基礎教室と連携し、基礎から臨床への橋渡し研究を推進しています。免疫治療、遺伝子治療、幹細胞治療など、最先端医療の開発と臨床応用を進め、臨床医の視点から神経科学に貢献します。
国際的な視野で活躍する人材の育成に力を注ぎます
「世界を先導する慶應義塾大学脳神経外科」を目指し、海外および国内関連施設との強い連携の中で、専門性と多様性を両立させる人材育成を行っています。様々な活躍の場を提供することで、多様なキャリアを支援し、慶應脳外科で働くことが喜びとなる魅力的な教育を行っています。
患者さんの大切な未来を守るため、教室員が一丸となって全力で取り組んでまいります。 ご指導、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
慶應義塾大学脳神経外科は、当大学が大教室制を採っていることから、外科学教室の一診療科として、歩んで参りました。2004年に新初期臨床研修制度が始まり、2014年に発足した日本専門医機構により、専門医制度が見直されるなどの情勢の変化があり、2016年4月1日、脳神経外科学教室として独立し、現在に至っております。
初代:工藤達之
(1962-1977)
初代教授となられた工藤達之教授(1962.10-1977.3)が、京都大学荒木千里教授に脳神経外科学の指導を受けられことに始まり、頭部外傷、脳腫瘍、三叉神経痛などの手術が増えていきました。Willis動脈輪閉塞症の研究などで、高い評価を受けました。
二代:戸谷重雄
(1984-1996)
戸谷重雄先生が、2代目の教授(1984.4-1996.3)に就任されました。
中興の祖として、脳腫瘍の症例数は全国のトップレベルとなった現在の慶應大学脳神経外科の礎を築かれました。慶應の看板であります、頭蓋底外科の礎が築かれたのもこの頃でした。
脳血管障害の臨床・研究、神経再生の研究も、生理学教室との連携においてこの時代にスタートしました。
三代:河瀬斌
(1996-2010)
第三代河瀬斌教授(1996.4-2010.3)が就任し、慶應の頭蓋底外科の地位は、世界的にも確立されるものとなりました。他学との交流も活発となり、幾多の国内学会、国際学会も主催されました。
四代:吉田一成
(2010-2020)
第四代吉田一成教授(2010.4-2020.3)が就任し、「技術の伝承と革新」、「不得意分野の克服」をモットーに、慶應の頭蓋底外科の更なる発展と地位の確立、また脳腫瘍、脳血管障害、頭部外傷、機能的疾患、先天性疾患等全ての分野において、トップレベルの脳神経外科医療の提供を確実なものといたしました。
五代:戸田正博
(2020-)
第五代目戸田正博教授が就任しました。
時代を先導する最先端医療と新たな治療法の開発に教室員一丸となって取り組み、国際的な視野で活躍する人材の育成に力を注いでいます。