中屋医師メッセージ

MENU
トップページ
キービジュアル

MESSAGE

専攻医メッセージ

中屋医師メッセージ

所属:慶應義塾大学病院
卒業年度:2009年
出身大学:高知大学

どうして脳外科を選んだか?

こんにちは。私はもともと文系の大学に進学しており、就職活動を始めた当初は医師になることさえ想像もしていませんでした。就職活動をきっかけに、自分の情熱を注げる仕事を生業にすべきだと思い、子供と関われる仕事として小児科医を志したことが医師を目指したきっかけです。また、研修医になるまで外科系診療科とは無縁だと思い込んでおりましたが、初期研修のローテーションで外科医のかっこよさに魅了され、学生時代からずっと興味を惹かれていた脳神経外科に進みました。脳神経外科は、守備範囲とする疾患(脳卒中・外傷・腫瘍・機能などなど)・治療(開頭手術・内視鏡手術・血管内手術などなど)が多岐に渡り、急変対応にも強い科であることも選択した一因です。慶應の脳外科に特有なのかもしれませんが、脳外科医は、個性的で、冷静さの中に情熱を持っている人間味あふれる先生が多い印象です。これは後述しますが、脳神経外科医が、患者さんの命を救うだけでなく、患者さんやその家族の心も救うことが求められるからだと思います。

どうして慶應を選んだか?

ずばり、医局の雰囲気と後期研修の充実具合で選びました。慶應を見学した際は、上級医からレジデントの先生に至るまで、温和で教育的な先生が多いといった印象で、自分には雰囲気があっているなと感じました。
また、術前カンファレンスなどでも、手術含め治療の中心に若手の先生が立っているという印象がありました。こればかりは見学に行ってみないことにはわからない部分だと思います。後期研修に関しては、慶應は地域の中核となる関連病院を多数有しており、基本的に1病院1レジデントのため、入局1年目から非常に多くの症例をFirst touchで診療できます。後期研修1年目・2年目で外傷や脳卒中を中心に、手術の基礎や病棟の管理をみっちり学び、3年目・4年目は大学に戻り、前後の学年と切磋琢磨しながら頭蓋底を中心とした脳腫瘍をはじめ難しい症例を学びます。
どうして慶應を選んだか?

脳神経外科とは?

昨今、手術に関しては、様々なデバイス含めた技術進歩により、低侵襲かつ安全な治療が標準治療となる動きが加速しています。しかしながら、脳神経外科は、未だに重篤な疾患や大きな侵襲を伴う治療が必要な領域の1つです。そのため、技術の修練や知識のupdateだけでなく、人間性の研鑽も求められます。意外かもしれませんが、脳神経外科医にとって、患者さんやそのご家族への説明は非常に重要な仕事です。例えば、脳卒中の場合、突然発症するため、患者家族は、時間的猶予のない中で、重大な決断を迫られます。こういった状況下でも、本人や家族の意向を汲み取り、手術に限らず、後悔のない選択をしたと思ってもらえるようサポートしてあげることが必要となります。勿論、Bestな治療を施す技術があってこその話ですが。

次にやりがいに関してです。やりがいは、常に感じますが、やはり、救命後に意識が戻り疎通が図れた時や症状が軽快しできなかったことができるようになった時の感動はひとしおで、その一助になれた喜びは筆舌に尽くしがたいものがあります。ただし、その実現は1人では不可能です。具体的には、リハビリやソーシャルワーカーなど多職種のコメディカルを含むチームの支えがあって成り立っており、彼らとの密な交流や協力も脳神経外科の醍醐味の一つだと思っています。

脳外科入局希望者に向けて

脳神経外科は、常に最先端の技術が求められる一方で、人体において最も未開拓という不思議な分野です。そして、取り扱う疾患や治療も、生死に直結することが多いため、技術と同様に人間性も求められる分野でもあります。非常にやりがいのある科でありますが、前述したように1人でできることは限りがあります。そんなときに助け合える仲間がいるのが医局だと思っています。そこには尊敬する上司だけでなく、近い世代含め、気の置けない仲間がいることも重要です。

見学の先生から、よくお受けする質問が“医局員の出身大学”です。慶應出身者しかいないのではと思われがちですが、実際、医局員の出身大学は多岐に渡っており、何をしていても出身大学がどこであるかを意識することは皆無ですね。寧ろ、医局員同士の親交は深く、特に同期に関しては、かけがえのない存在で、互いに切磋琢磨するライバルでありながら、公私ともに気の置けない友人といった関係性です。私自身は、医局選択において、研究や手術の実績が重要であることは勿論ですが、人も非常に大事な要素だと思っています。この人たちと一緒に働きたい!と思える環境は重要ですよね。

自分の肌で感じたことこそ、一番大事な事だと思っていますので、脳外科自体を悩んでいる先生も医局選びで悩んでいる先生も、是非、お気軽に医局見学にお越しください。医局員一同心よりお待ちしております。

一覧に戻る