

このたび、慶應義塾大学医学部脳神経外科が主催し、第61回関東機能的脳外科カンファレンスを開催いたしました。本カンファレンスは、関東地方を中心に機能的脳外科を専門とする医師の学術交流の場として毎年開催されており、今回で第61回を迎えました。当番幹事を当科の戸田正博が務めさせていただきました。
本大会では、ブリティッシュ・カウンシル(東京都新宿区神楽坂1-2、研究社英語センタービル内)を会場に、一般演題13演題と2つの特別講演が行われました。一般演題では、てんかん外科やDBS(脳深部刺激療法)を中心に、SEEG解析、ロボット支援手術、迷走神経刺激装置、ジストニアやParkinson病に対する治療戦略など、幅広いテーマについて活発な議論が交わされました。
特別講演1では、京都大学大学院情報学研究科教授の神谷之康先生に「ブレイン・デコーディング:脳活動から心を読む技術と臨床応用の展望」と題してご講演いただきました。fMRIと機械学習モデルを組み合わせた高精細な脳内イメージの再構成や、脳神経科学分野におけるブレイン・デコーディング技術がもたらす新たな臨床応用の可能性について、大変興味深いお話を伺うことができました。
特別講演2では、慶應義塾大学医学部先端医科学研究所脳科学研究部門教授の田中謙二先生に「ジスキネジアの病態を深掘りして分かったこと」と題してご講演いただきました。L-DOPA誘発性ジスキネジアの発生メカニズムや分子機構の解明について、基礎研究の最新知見をご紹介いただき、機能的脳外科の臨床にも示唆に富む内容でした。
会期中は活発な質疑応答が交わされ、盛会のうちに終了いたしましたことをここにご報告申し上げます。多くの先生方にご参加いただき、また運営面においても多くのご支援を賜りましたことに深く感謝申し上げます。
