

この度、2025年12月6日(土)に、当科主催による医学生向けの脳神経外科学生体験セミナーを実施いたしました。本セミナーは、将来を担う医学生の皆様に、脳神経外科の専門性の高い手技に直接触れていただくことを目的とし、毎年恒例のプログラムとして開催しております。
当日は、学内より計18名、海外より1名の学生が参加し、普段の臨床実習では経験できない、実践的なハンズオン形式のシミュレーションに挑戦しました。プログラムには、以下の脳神経外科を代表する手技の体験を盛り込みました。
● 開頭手術のシミュレーション
● 脳血管内治療のシミュレーション
● 脳血管バイパス吻合術(マイクロサージェリー)のシミュレーション
参加者は、実際の手術器具や最先端のシミュレーターを用い、脳神経外科手技の「面白さ」や「奥深さ」を体感し、熱心に取り組みました。また、セミナー終了後には、参加学生と当科の脳神経外科医との懇親会を開催し、進路選択やキャリアに関する率直な意見交換を行う貴重な交流の機会となりました。近年、全国的に外科系医師、特に脳神経外科医を志望する若手医師の確保が重要な課題となっています。本セミナーが、脳神経外科という専門領域のやりがいや魅力を伝える一助となり、一人でも多くの学生が将来の進路として脳神経外科を選択するきっかけとなることを心から期待しております。
慶應義塾大学医学部脳神経外科学教室
学部内講師 水谷 克洋



