急性硬膜下血腫

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TARGET DISEASE

急性硬膜下血腫

概要

急性硬膜外血種とは、高所、階段からの転倒や、交通外傷などによって、強く頭部を打撲することで、脳を覆う硬膜という膜と頭蓋骨との隙間に血液が貯留した状態を指します。
重症度は出血部位と出血速度に相関し、最重症のものは一刻を争う状態で、緊急手術の適応にもなります。

原因・症状

多くの場合、骨折を伴う外傷で、脳表面の血管が損傷することで起こる急性の頭蓋内出血です。社会的活動性の高い10-20代や転倒の多くなる高齢者によく見られますが、幼児(2歳以上)などにも見られます。
出血量が少ない場合には自覚症状はありませんが、一定以上の血液量が貯留し、貯留した血液が正常な脳組織を圧排してくることで、頭蓋内圧亢進症状といわれる頭痛、嘔気や半身の脱力、意識障害などを認め、命にかかわる状態となり得ます。

急性硬膜外血腫の特徴として、「意識清明期」があることが挙げられます。
意識清明期とは、上記の理由による、頭蓋内に出血が十分に貯留するまでの自覚症状に乏しい時間を指します。
意識清明期の時間はまちまちですが、受傷後3~6時間、時には24時間近く経って徐々に症状が出現することがあるので、注意が必要です。最重症の急性硬膜外血腫であれば、意識清明期を認めることなく意識障害を呈することがあり、脳挫傷を来した場合、損傷部位に応じた後遺症を認める可能性があります。

詳細は脳挫傷の項を参照ください。

検査・診断

原則的には頭部CTで診断します。
ただし、小児(15歳以下を目安)であれば、CTに伴う放射線被爆を鑑みて、自覚症状に乏しければCTを撮影せずに慎重に経過を見ることが多くあります。

急性硬膜外出血の診断となった場合、出血量、出血増大速度を確認するため、1日に複数回頭部CTを行うこともあります。
原則的に入院となります。

また、MRIでの診断も可能ですが、MRIは時間を要すること、CTを上回る有益な情報が得られることが少ないことから、受傷直後には一般には行いません。

治療法(手術)

軽症で、出血は認めるものの自覚症状がないまま経過した場合には、経過観察入院(1泊2日など)の後、外来で経過を診させていただきます。
重症で、頭蓋内圧亢進症状(頭痛、嘔気など)や意識障害を認めている場合、出血量が増量し続けている場合などには緊急手術を行います。
手術は、全身麻酔で、大きく皮膚、骨をあけ、貯留した血腫を除去し、原因となった血管を止血します。
併せて、骨折した頭蓋骨の整復や、脳損傷の有無の確認なども行います。

治療後経過

軽症で手術を行わなかった場合、退院後外来で経過を診させていただきます。
頭蓋内の血液は時間をかけて自然に吸収されることが期待されます。
しかし、残念ながら一部の方では慢性硬膜下血腫に移行することがあり、手術を行うことになることがあります。
詳細は慢性硬膜下血腫の項を参照ください。

重症で手術を行った場合、数週間~数か月程度の入院が予想されます。
入院期間は、受傷時の頭蓋内出血量、脳挫傷の有無や程度によって変動します。
一般に、受傷後早期に手術を行い、適切な治療が行われた場合、経過がよいことが多いとされます。

しかし、後遺症が残ってしまった場合には、術後早期からリハビリテーションを開始し、機能の回復に努めます。
その後、自宅退院か、リハビリテーション病院などへの転院かを検討します。
また、手術を行った場合でも慢性硬膜下血腫に移行することがありますので、経過を診させていただきます。



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