目の周りの筋肉 (片側のまぶた、頬)が繰り返し収縮する病気です。多くは疲れた時などに起こりますが、ひどくなると、口の周りの筋肉の引きつりも同時に起こるようになり、さらに進行すると、片目が開かないと訴える方もいます。まぶしいと症状が悪化する、と訴える方が多いようです。
顔の表情を作る神経である顔面神経を血管が圧迫することによって生じます。圧迫された顔面神経が興奮し、顔面神経が支配する表情筋を自分の意思とは無関係にぴくぴくと動かすことで症状が出ます。
MRIによる画像検査を行い、診断いたします。
図で顔面神経(矢頭)が血管(矢印)によって押されていることが分かります。
図:片側顔面けいれん MRI画像
全身麻酔下で、耳の後ろ側の皮膚を約5cm程度切開、小開頭手術で行います。頭蓋骨に500円玉くらいの大きさの穴を開け、そこから手術用顕微鏡を用います。血管が顔面神経を圧迫している所見を確認し、血管を移動させて圧迫を解除します。1枚目の写真が圧迫している血管(矢印)を神経(矢頭)から動かしたところ、2枚目の写真が血管(矢印)が神経にあたらないように移動させたところです。
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